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災害への思い

 アマチュア無線を災害に役立てたいと思いたち、コミュニティのようなものを立ち上げてから二年半ぐらい経とうとしています。

 私が災害に目覚めたのは。。。

 生まれる1年前にチリ地震津波があった。生まれる前だけど記憶にはっきりと残っているのはなぜなんだろうか。遠く広がる田んぼをキラキラしたものが覆っていく。とてもきれいなのだけれど、実は、それは恐ろしい津波による波で、朝日で反射してキラキラ見えるものだった。夢でも、大波の夢を多く見た。

 小学生の時、十勝沖地震を体験。震度4だった。子供ながら激しい揺れだったことを覚えている。学校で、皆で机の下にもぐって隠れた。津波が来るというので集団下校した。

 高校三年生の時、宮城県沖地震を体験。震度5だった。電柱が左右に大きく倒れるぐらい揺れた。走行中の通学のバスの中で遭い、一瞬バスがひっくり返るのではないかと思ったほどの強烈な下からの突き上げだった。学校の私の教室では、鉄筋の校舎であるにもかかわらず、大きな太い梁がずれてしまい、卒業式のときまで、梁を支える鉄骨が教室内に林立していた。

 その三年ほど前の中学三年生の時、理科年表に災害が載っているページを見つけた。そこには、自分が住んでいる三陸地方で、地震や津波による大きな災害が書かれていて、その内容に震え上がった。

 その頃から、災害、特に地震や津波に興味を持ち、そういう記事や本を読むようになった。実家のそばに、津波体験館のような施設があり、そこで、津波の映像を見て、さらに恐怖が募るのに加え、興味が膨らんでいった。でも、まだ、インターネットという言葉が世に出る前の話だ。

 社会人になって、吉村昭というノンフィクション作家に出会う。とても調べ上げられた上での作品で、三陸大津波や、関東大震災の生々しさに震え上がる。また、災害とはちょっと違うけど、柳田邦男の「空白の天気図」では原爆のすさまじさを知ることになる。また、元来の飛行機好きもあって、飛行機事故や事故調査についての本も読み漁っていく他、奇跡的に生還したような小説も読み漁った。この頃になるとインターネットでも数々の体験談や資料が出てきて、これらも片っ端から読み漁ることになった。

 社会人になってからの地震の体験は、やはり阪神大震災だろう。たった、二日前に一番被害の大きかった土地を訪ねていた。生還はしたものの、それを知ったとき、恐怖のあまり腰が抜けてしまった。その後も、新潟中越沖地震。。。。

 ボランティアに目覚めたのは、中越沖地震の時だった。今までの自分は、弱かったために、周囲から「あんたは、ボランティアをするほうではなく、されるほうだろう」って言われていたため、全く自分でも意識していなかった。

 それが。。。

 ある日、自分ができることのほんの少しを他のためにやることができるのであれば、自分にも(ボランティアが)できるのではないか、と思いついた。
こんな慎重な私が、すぐにボランティア団体に登録という行動に出た。これには周囲は驚いたらしい。

 この頃、アマチュア無線開局30周年を迎えた。30周年を機会に、アマチュア無線を使って世の中のために何かしたい、という思いと、ボランティアが繋がった瞬間だった。

 手始めに、友人が所属していた救助犬の訓練で通信の素人さんに通信の仕方を教えてみた。全て自己流で教材を作り、実践しながら修正を加えていった。ボランティア団体でも通信の仕方を教える。救助犬の訓練では、現場と本部の間に入ったり、本部の役割としての通信の仕方も勉強させてもらった。

 インターネットなどで、地方自治体と連携しながら訓練をしているアマチュア無線の団体の話も読んだし、実際にその活動の紹介を聞いたりもしたけれど、どれも、自分が考えているものとは違った。一見、すごく見えるのだけれど、果たして有事の際に、自治体の方が無線機の前に座る余裕があるのかどうかが、とても疑問だった。ハムフェアで、阪神大震災の経験者の方から、「助けてくれるのは外人部隊だ」との話を聞き、妙に納得した。被災者は、自分のことが精一杯で他に目を向ける余裕がない。助けてくれるのは周囲からの人達なのだということ。

 そう思った頃、たまたま知人の紹介で同じような考えを持った無線局と出会い、一緒に災害時に無線を使って何かできないか、ということでコミュニティを立ちあげたのだった。


 さて、最近はどんな本を読んでいるか。。。

 現実離れした本に見えるかもしれないんだけど、きっと最悪を想定したらこんなことになるんだろうな、と思われる本がある。

★「死都日本」今霧島で火山が噴火していますが、とても似た状況の作品です。

★「東京大洪水」「M8」「TSUNAMI」この三作品はシリーズなんですが、もし、万が一、こんな災害が起きたら、こんな風になるんだろうなと考えさせられる作品です。

★「東京大津波」「首都直下地震<震度7>」自分がその場にいたら、その場その場でこういう注意をすればいいのかも、と考えさせられる作品です。

★「東京マグニチュード8.0」は割と有名ですかね。


 そうそう、帰宅困難者として、長距離を歩いてみたこともありました。無線機を持って。
ここ三年ほどは、無線機、アンテナ、バッテリー、サバイバル用品の一部などを持って通勤しています。

まぁ、大体こんなところでしょうか。

追伸:なんか、肝心なことを書いていないような気がするけど。。。また思いついたら追記する、ということで。。。

by ja1toep1 | 2011-01-31 23:33 | 災害・ボランティア | Comments(0)

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