こんなに気分のいいことは、今までありませんでした。どうもありがとう。

 これは、私が初めて海外のミュージシャンと出会った、フレンチポップスのミッシェル・ポルナレフという歌手が、初めての東京公演(1972年)の後半で乗りに乗っているときに言ったことを、同時通訳した言葉です。

 「こんな気分のいいことは、今までありませんでした」なんて、聴衆を喜ばせるために言ったのか、それとも、日本と言う国に、想いこがれて、やっとこさたどり着いての公演で、感極まって出た言葉なのかは、わかりませんが、後者ということにしておこうと思います。

 その後、私が大学生のときに仙台公演があり、憧れのミッシェル・ポルナレフを聴いたのですが、その多感な1972年から、今日までの、実に38年間、私は、彼の大ファンであり、いつも彼をフランス語の歌詞と音楽を意味もわからずに聴いているんです。
 
 さて、今日の話は、そういうことではないんです。

 ここ何年間か、「職場の人が、スムーズに仕事ができまうように」と祈りながら、潤滑油のようになれればという気持ちで仕事をしてきたんです。ともかく、問い合わせ、依頼など、今やっている作業を止めて、その人の言葉を優先的に耳を傾けて、即応対することを心がけ、品質管理や情報セキュリティの規則から逸脱しないように、アドバイスしたり、してきたんです。私の中では、彼らへの最高のサービスと思って心がけてきました。

 今年度の組織変更で、詳細は書けませんが、今までのひとつの部署が、3つに別れ、それぞれに、他部署から人が入りました。総勢で400人以上にもなりますか。そして、自分がやってきた仕事を、3つのどの部署からも、引き受けて欲しいと言われました。これは、とってもありがたいお話だと思いました。仕事冥利につきると思いました。

で、3つの部署をまたがって、自部署以外の部署はすべて兼務ということになったのです。
初めは、今までの仕事の単なる延長なのでできると考えておりましたが、実際には、まったくルールの違う部署からの当たり前のように異なる種類の依頼や、伝えてもわからない反応、部署をまたがっての仕事で、ここ2週間ほどは、目が回るような忙しさでした。

そして、席替えが行われることになり、当然、自分はみんなの中心にいないと作業ができないため、今の場所からは動かなくてもいいと思っていました。しかし、座席の数から、私がいる場所は、そこではなく、まったく現場が見えないフロアーに移動しなければならなくなりました。どうしても、席が設けられない、とのことでした。このため、ここ、何日か、今までの仕事をどのように変えていけば、みんなに今までのサービスを提供できるのだろうと、頭がいっぱいでした。そして、そうは言っても仕方がないのだと、あきらめて、自分ひとりで抱えないように、みんなに少しずつ仕事を引き受けてもらおう、と考えを変えて、今日、「なかちゃんは、座席に空きがないため、他のフロアーに引っ越すことになりました」とメールを全員に送りました。

 そうしたら、前の部長から「それは、非常にまずい。他のフロアーに移動するのは論外。座席を今のフロアーに確保すべき」と言ってくれ、現部長に進言してくれました。それだけではありません。他の部署に分かれた人たちから、「うちの部署に席があるから(または作るから)、ぜひ来て欲しい」という声が、あちらこちらから出てきました。

 そのときに思ったんです。なんて、ありがたい言葉なんだろうか、と。

「こんな、うれしいことは、今までありませんでした。どうもありがとう」


今までやってきたことが、周囲から認められていた、ということを実感した瞬間でした。

まだ、座席は決まっていませんが、これからも、契約が続く限り、みんなに喜んでもらえるように、仕事をしていこうと思いました。
[PR]

by ja1toep1 | 2010-04-17 01:45 | 日記

<< 5cm 疲れているけど >>