津波警報発令

 チリで大きな地震が発生したため、津波の到達の恐れがありましたが、ついに、日本の太平洋沿岸に津波警報が、三陸沿岸に大津波警報が発令されました。
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 思えば、私が生まれる直前の1960年、チリで発生した至上最大の地震による津波が三陸沖に到達し、地震がないために警戒をまったくしていなかった、私の郷里を襲いました。
私は、そのことを多分、何度となく、母のおなかの中で聞いたのでしょう。まるで目の前で起きたかのように、その情景をありありと思い出すことができます。

 吉村昭というノンフィクション作家がおりまして、三陸津波について書いておりますが、その中で、過去の三陸沖に到達した津波と、チリで発生した地震とを比べたものを残しています。
ついこのあいだ(約50年前)のチリ地震津波のときは、何の警報も出せなかった日本でも、今は、ネットワークが作られているため、容易にその到達を余裕を持って知ることができます。

 ただ、1m3mという数値に惑わされてはいけません。台風が起こす1m、3mの波とは、その破壊力、秘めたるパワーが違うことを知るべきです。

興味があっても、絶対に、津波見物すべきではありません。

 たとえ、見た目の海面上に変化がない津波でも、地球の裏側からやってくるんです。
少なくとも漁業に与えるダメージは相当なものです。養殖の施設は壊滅的な被害が及ぼされることでしょう。

 津波は、深海をジェット機並みの速度で進みますが、浅い海では、そのスピードが落ちます。
人が大勢で走っていて、いきなり前の人が止まったらどうなるでしょうか。いきなり、人の塊が作られるわけですが、海の上では、水の行き場が無いために、高さとなって現れます。つまり、波高が高くなるということです。
典型的な地域は、私の郷里でもある三陸のリアス式海岸。
Vの字に切れ込んでいる海岸が、4km以上も内陸に突き刺さるような地形になっています。

 チリ地震津波のとき、その4kmの大きな湾の水が一斉に引いて、海底の岩が見えたそうです。モーゼの十戒でもあるまいに、と思われるかもしれませんが、そんな恐ろしいことが現実に起きるのです。

今回も、同じようになるかどうかはわかりませんが、その被害が少ないことを、ただ、ただ、祈るのみです。

追伸:東京マラソンのゴールが東京ビックサイトだそうです。途中には、海底トンネルもあるでしょう、低い土地もあるでしょう。走る人だけではなく、開催者、ボランティア、観客への被害がないことも、あわせて祈ります。
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by ja1toep1 | 2010-02-28 10:01 | 災害・ボランティア

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