こわれる
2009年 10月 27日
長さ1m、幅が30cmぐらいの半透明な薄い膜の下に、欠けたガラスの破片をたくさんつけた薄い板のような状態のものが、私の翼だったんです。
それが、昨夜、ささいな(でもないけれど)ことで、薄い膜についていたガラスの破片が、ポタポタとはがれ落ちていった。膜の粘着力が落ちているものだから、ガラスの破片は膜につこうとしない。
私は、急速に落ちていった。
初めはゆっくりだったけど、すぐにエアポケットに入ったかのように急速に落ちていった。
涙が、自分の意思とは関係なく流れて、流れて、隣の部屋から聞こえてくる、テレビ番組による、家族の笑い声が、別な世界のもののように、自分とは関係のない世界のように思えて、離れていった。どんどん、深い方に落ちていった。
途中から、防衛本能が働いたのか、呼吸がゆっくりになって、音も聞こえなくなって、体中がアドレナリンで満たされるかのようになっていった。
とても悲しい。何もかもが、壊れていった。仕事も家庭も趣味も、その他あらゆる活動も、寝ることさえも、壊れていった。どうにもならない自分がいた。
逃げ出そうにも、車もなく、外に出る気さえ起きない。行く当てもないし。ともすると、もっともっと下に下りていこうとする自分がいた。
あー、こういう状態の時に、人は自殺しちゃうんだろうなぁ。他人は、発作的に、って後で言う状態が、きっとこれなんだろうか。家族が困るだろうって思うから、無理心中しちゃうんだろうな。
もう、その行く当てしか残されていないような状態にまで、自分が落ちて、破壊されてしまった。
たった、1時間の間に。
もう、どうにもならないと思えば思うほどに、さらに、下などない(はず)のに、まだまだ落ちていく。
そのうち、本来であれば、めったに出てこない、自分の「素」の中にある凶暴さが頭の中に芽生えてきた。
ここから変貌して、豹変して、凶暴な人になってしまいそうな。酒を飲んで暴れたくなるような、そんな自分が見えてきた。
ちょっとでも間違ったら、人生が終わるような、そんな状態にまで、壊れてしまった。
もう翼の粘着力は無いから、破片になっているガラスを吸い付けることもできず、もう、あがることができない、もう、下にしかいけない状況だった。
そんなとき。。。。下の娘が泣きながら家内のところに来た。
最近、下の娘は、私とシンクロするような気がする。何を思ってそうなったのかはわからないけど、何か危機的な状況に反応したのかもしれない。
それを見て。。。。
あー、この子だけは、守ってあげなければならいんだったなぁ、って思い出した。
そうしたら、落ちていくばっかりの自分が、ほんのちょっとだけ、上向きに動いた。
地上まで降りて、谷底に向かうはずの自分が、ちょっとだけ、上に動いた。
そこから、2合目付近まで、復活。ちょっとずつ、上に上っていく自分だった。
翼の粘着力は、弱いながらもガラスの破片を取り戻しつつあった。
家内が、そんなに簡単に壊れないから、って言っている。
また、ちょっとだけ、上に上(のぼ)った。ちょっとだけ。
そうやって、ほんのちょっとずつ、あがっていった。
深夜の1時30分ごろまでの間に、少しずつ上がっていって、5合目付近までになったとき、ちょっとだけ、お腹が空いたって思えた。
夜中なので、本当なら何も食べないところだったけど、なんか、生きようとする自分を捕まえたような、そんな手ごたえがあった。
体中には、隅々までアドレナリンのような重い苦しい液体が行き渡っていて、まだまだ、復活には遠いようなそんな状態ではあったけれど。。。
ものが食べられたら、今度は、眠くなった。2時頃になって、やっと眠りに着くことができた。
朝、目覚ましで目は開いたけれど、アドレナリンのような液体が、まだ体の中を支配していて、起き上がれなかった。午前半休することにして、また横になった。
それでも、ともすると、何も考えていないのに、涙がほほをつたっていく。
あー、まだなんだ。まだ、復活できていないんだ。
それでも、10時半には起き上がって、顔が腫れているように感じたけれど、会社を目指して家を出た。
7合目ぐらいかな。
あーだるい、だるすぎる。電車の中で、本なんか読む気にもならないし、音楽を聴きたいとも思わない。あー座りたい。ねむりたい。この電車の中で、床に横になりたい。
そんな感じでも、足は会社に向かった。
とりあえず、なんとか仕事をして、でも、だるいから、早めに帰宅。電車も遅れているし、駅も混んでいるから、ライナーで座っていこう。椅子に座っても、だるい。腕も足も鉛をつけているよう。
あー、涙が流れそうになった。まだまだなんだ。
やっと、帰宅。
まだ、7合目付近。翼へのガラスの破片は、かろうじてついているのかな。
これは、強烈な鬱だったんだと思います。まだ、回復には時間がかかるけれども。
でも、子供や家内で救われました。
これが一人だったら、って思ったら。。。
きっと、一人だったら、ここで、人生が終わっていたんだと思いました。
それが、昨夜、ささいな(でもないけれど)ことで、薄い膜についていたガラスの破片が、ポタポタとはがれ落ちていった。膜の粘着力が落ちているものだから、ガラスの破片は膜につこうとしない。
私は、急速に落ちていった。
初めはゆっくりだったけど、すぐにエアポケットに入ったかのように急速に落ちていった。
涙が、自分の意思とは関係なく流れて、流れて、隣の部屋から聞こえてくる、テレビ番組による、家族の笑い声が、別な世界のもののように、自分とは関係のない世界のように思えて、離れていった。どんどん、深い方に落ちていった。
途中から、防衛本能が働いたのか、呼吸がゆっくりになって、音も聞こえなくなって、体中がアドレナリンで満たされるかのようになっていった。
とても悲しい。何もかもが、壊れていった。仕事も家庭も趣味も、その他あらゆる活動も、寝ることさえも、壊れていった。どうにもならない自分がいた。
逃げ出そうにも、車もなく、外に出る気さえ起きない。行く当てもないし。ともすると、もっともっと下に下りていこうとする自分がいた。
あー、こういう状態の時に、人は自殺しちゃうんだろうなぁ。他人は、発作的に、って後で言う状態が、きっとこれなんだろうか。家族が困るだろうって思うから、無理心中しちゃうんだろうな。
もう、その行く当てしか残されていないような状態にまで、自分が落ちて、破壊されてしまった。
たった、1時間の間に。
もう、どうにもならないと思えば思うほどに、さらに、下などない(はず)のに、まだまだ落ちていく。
そのうち、本来であれば、めったに出てこない、自分の「素」の中にある凶暴さが頭の中に芽生えてきた。
ここから変貌して、豹変して、凶暴な人になってしまいそうな。酒を飲んで暴れたくなるような、そんな自分が見えてきた。
ちょっとでも間違ったら、人生が終わるような、そんな状態にまで、壊れてしまった。
もう翼の粘着力は無いから、破片になっているガラスを吸い付けることもできず、もう、あがることができない、もう、下にしかいけない状況だった。
そんなとき。。。。下の娘が泣きながら家内のところに来た。
最近、下の娘は、私とシンクロするような気がする。何を思ってそうなったのかはわからないけど、何か危機的な状況に反応したのかもしれない。
それを見て。。。。
あー、この子だけは、守ってあげなければならいんだったなぁ、って思い出した。
そうしたら、落ちていくばっかりの自分が、ほんのちょっとだけ、上向きに動いた。
地上まで降りて、谷底に向かうはずの自分が、ちょっとだけ、上に動いた。
そこから、2合目付近まで、復活。ちょっとずつ、上に上っていく自分だった。
翼の粘着力は、弱いながらもガラスの破片を取り戻しつつあった。
家内が、そんなに簡単に壊れないから、って言っている。
また、ちょっとだけ、上に上(のぼ)った。ちょっとだけ。
そうやって、ほんのちょっとずつ、あがっていった。
深夜の1時30分ごろまでの間に、少しずつ上がっていって、5合目付近までになったとき、ちょっとだけ、お腹が空いたって思えた。
夜中なので、本当なら何も食べないところだったけど、なんか、生きようとする自分を捕まえたような、そんな手ごたえがあった。
体中には、隅々までアドレナリンのような重い苦しい液体が行き渡っていて、まだまだ、復活には遠いようなそんな状態ではあったけれど。。。
ものが食べられたら、今度は、眠くなった。2時頃になって、やっと眠りに着くことができた。
朝、目覚ましで目は開いたけれど、アドレナリンのような液体が、まだ体の中を支配していて、起き上がれなかった。午前半休することにして、また横になった。
それでも、ともすると、何も考えていないのに、涙がほほをつたっていく。
あー、まだなんだ。まだ、復活できていないんだ。
それでも、10時半には起き上がって、顔が腫れているように感じたけれど、会社を目指して家を出た。
7合目ぐらいかな。
あーだるい、だるすぎる。電車の中で、本なんか読む気にもならないし、音楽を聴きたいとも思わない。あー座りたい。ねむりたい。この電車の中で、床に横になりたい。
そんな感じでも、足は会社に向かった。
とりあえず、なんとか仕事をして、でも、だるいから、早めに帰宅。電車も遅れているし、駅も混んでいるから、ライナーで座っていこう。椅子に座っても、だるい。腕も足も鉛をつけているよう。
あー、涙が流れそうになった。まだまだなんだ。
やっと、帰宅。
まだ、7合目付近。翼へのガラスの破片は、かろうじてついているのかな。
これは、強烈な鬱だったんだと思います。まだ、回復には時間がかかるけれども。
でも、子供や家内で救われました。
これが一人だったら、って思ったら。。。
きっと、一人だったら、ここで、人生が終わっていたんだと思いました。
by ja1toep1 | 2009-10-27 21:57 | 病気・介護