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無題

 またしても親を殺す事件が起きた。せっかく親を呼んで、正月を一緒に過ごそうとしたのだろうに、とんでもないことになってしまった。

 子供の成長を見るのは楽しく、できることが増えてくるのは、自分のことのようにうれしくなるものですが、それでも、大平原に住む動物の成長と比べるとそのスピードは遅い。そのための悲劇も少なくない。
逆に、耳が遠くなったり、物忘れが多くなったりして、できなくなることが多くなると、その時期が早いだの遅いだので、一喜一憂したりする。
自分の親は、まだまだ元気だと思っていると、そんなことはなくだんだんとボケていったりして、その姿に愕然としたり、目の前にいたりすると、そのギャップやいらだたしさで、ついつい怒ってしまう。

 成長していろんなことができていくのは楽しい反面、できなくなっていくその先(終着駅)が見えないだけに周囲の人にとっては厳しいものがある。

 成長過程の子供に、いろいろとできるような手助けをするように、できなくなっていく親に対しても、できなくなることができるようなちょっとした手助けをできればいいんではないのかなぁ、って思うんですよ。叱ってできるようになるなら叱ればよい。叱ってもできないんだから叱るだけ無駄。叱るほうも叱られるほうも気分のよいものではない。叱って発散できても気分はよくならないのだよ。たぶん。

 できるだけ工夫して(楽しんで)みようと思う。
それから、親にとっても自分がいつまでも「息子」であるように、私もいつまでも「息子」のスタンスを守り続けたいと思う。

できるかどうかわからないけれど。

by ja1toep1 | 2009-01-03 00:11 | 病気・介護 | Comments(2)

Commented by fujiryujin at 2009-01-04 10:14
新年あけましておめでとうございます。
只今喪中のフジです(^^;
新年のご挨拶は失礼しようと思っていたのですが、やはりしないとカッコが付かない物ですね(笑)

いつもなかちゃんさんのお話は「なるほどな」と思いながら、いつも上手に書かれているな~と感心しつつ読ませて頂いてます。
今日のこのお話も納得です。
人は、年を取ると赤ちゃん返りをすると話には聞いていても、その姿に接した時には本当に受け入れ難く、戸惑ってしまいますよね。
本人にとったら、まだまだ気は若いつもりなのですがね~(笑)体は正直です(^^;
老いは本人にとってもとても辛く受け入れ難い物なんですよ~。その事に気づいた時、一番ショックなのはもしかしたら親の方かも知れませんね。それでも生きなきゃいけない。哀しい現実です。

工夫したお話等、また聞かせて下さいね。
楽しみにしています。
Commented by ja1toep1 at 2009-01-04 10:31
fujiryujinさん こんにちは。

ぜんぜん上手くないんですのよ。ホホホ。
私が経験したことを、感じたままに、ここに残せたらと思って書いています。
たぶん、本人は、自分の姿に愕然としたり、子供とちがって、変な面子を感じていて、認めたくなかったりして、頑固になるんだと思うんですよ。そんなのいいのに、自然体で。そういうことを周囲の誰かが理解してあげれば、それで落ち着くのかな、って思います。あくまでも想像ですが。

今年も、素晴らしいお写真期待してますことよ。

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